7月11日はTOMMY命日。『激情』のヘソ出しTシャツの理由を教えてくれた話

 

 

 

 

先週末、7月11日はオリジナル・メンバー、トミー・ラモーンの命日でした。トミーといえば、ファースト・アルバム『ラモーンズの激情』で背伸びして、ぴったりのTシャツからヘソ出しというビジュアル。そのことについては書籍『RAMONES FILE』(シンコー・ミュージック)に、インタビューをした時に聞いたことがあります。「どうして一人だけ"へそ"を見せたのか?」と。

 

 

 

 

トミーは「当時はとにかくみんなグラム・ロックに傾倒してた。だからぴったりしたTシャツを着たくてね。それに当時はそれが流行ってたんだ。ボーイズ・アンティークTが好きだったってこともあった。それに撮影はふざけた方がいいと思ったのさ。まあヘソが出せる体型だったってことが一番だけど(笑)」と答えてくれました。70年代はもっとひりひりしていた人だったとも思うけど、2004年は、この壁の3人がみないなくなってしまった時だったので、初対面の自分にとても正直に答えてくれて誠実な人だなと思った記憶があります。

 

 

ラモーンズには3人のドラマーが存在するけれど、それぞれスタイルが全く違うのに、3人が叩くアルバムは三者三様の叩き方でマッチしていて曲が生きてラモーンズ・ビートになっている。その違和感の無さが不思議すぎるくらい。好みはあっても嫌いではないというか。リッチーの叩く後期の曲は彼が叩くからあのラモーンズだし、トミーの叩くオリジナル・ラモーンズはしっかり基礎と土台を作っていて、次のマーキーに伝授している。チャンスはまだあるからマーキーにはリッチーの、リッチーにはマーキーのドラムを、どう思っているのか、ちょっと聞いてみたいかも。

 

 

今日はもうひとり、ラモーンズには切り離せないこの方にも敬意を表したいです。。91歳で亡くなった映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネ氏。ラモーンズを始め、モーターヘッドやメタリカもSEに『続・夕日のガンマン』を使用。多くのロック・バンドがこの曲を好んで使いました。暗転した状態でこの曲を聴くと勝手に今も鳥肌が立ちます。

 

 

最後に7月11日(土)の深夜にFM横浜の番組『Radio HITS Radio』でラモーンズがかかりました! with 私のプチ・インタビュー付き。良かったらラジコでチェックしてくださいね。

 

YUKI